■ 幕末・明治・大正の古写真集ぅ

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2003/03/23 14:03 [00026-000] 棘ぬき

「明治・大正・昭和東京写真大集成」（新潮社）

　この本高かったが、すばらしい。時々見ては明治時代にトリップした気分になっている。
　明治初期、丸の内から馬場先門を望む写真や、銀座のレンガ街など、ここが日本かと見まがうばかり。丸の内は一丁倫敦と言われていたらしいが、レンガ造りのビルが建ち並ぶ広い通りは未舗装で、通りを歩く人物たちのなんとも言えない風情。震災や空襲で焼けたとかいえ、こういう遺産を復元しないのが悔やまれる。
　３階建てだったころの東京駅の偉容や、白瀬中尉の銅像が駅前に建つ万世橋停車場、その他東京各所の今となっては絶対に見られない、明治の雰囲気に浸れますよ。あぁ何とも言えない気分。

「古写真で見る幕末・明治の美人図鑑」（世界文化社）

　これまた素晴らしい（笑）。
明治41年に時事通信社主催の美女写真コンクールで第１等の広末ヒロ子嬢（１６歳）が美しい。その他県別代表の写真が続きますが、ヒロスエ嬢には敵いませんな。このコンクールの規則に「容色をもって生業とする者を除く」とあるので、当時のブロマイドの主役である芸者衆は出ていない。
　古くは幕末、横浜に写真館を構えたベアトが撮った写真から、華族さまたちの肖像、新橋芸者の艶姿、名もない一般の女性たち。前記の東京の写真で見た町並みはすっかり無くなってしまったが、こちらの女性たちは、昔も今も変わりません。大和撫子というのは死語となりましたが。

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2003/03/23 15:45 [00026-001] 棘ぬき

幕末維新明治大正美人帳（新人物往来社）

こういうのばっか。
こちらも、前記美人図鑑とダブる写真があるが、有名人が多い。
前田利為侯爵の�I子（なみこ）夫人（純和風）
盛岡藩主南部利剛の娘南部郁子（お雛様風）
伊藤博文夫人梅子（怖い）
寺田家お登勢（無言）
唐人お吉（19歳の写真が可愛）
シーボルト・ハナ（23歳結婚直後の写真は美し）
下谷三州の芸妓さかえ（CM写真で必ず見たことある典型的和風顔）
大正三美人「日向きむ子・九条武子・柳原白蓮」の日向きむ子が絶世の美人。アールヌーボースタイルのドレスを着た肖像画がたまりません。